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Free犬でも解る緊急初歩福島原発事故講座

現在進行中の福島原発事故について、できるだけ解りやすく解説したいと思います。従いまして、厳密には同じではない比喩を多用して説明しています。解りやすさに主眼をおいていますので、正確なことを知りたい方は専門書をお読みください。

なぜ4号機の壁が吹っ飛んだのか

1号機の建屋の屋根がなぜ吹っ飛んだのかという疑問にしてもいいのですけど、話を簡単にするために事故当時停止中で、原子炉内には燃料棒がなかった4号機を選びました。
犬「博士、1号機が爆発した時には、ほんとびっくりしたよ。核爆発か!!」
博士「そうだったね。すぐには何が起こったかわからなかったようだが、水素爆発だから安心しなさいと発表があったね。」
犬「水素爆発って何?」
博士「あれは、水素と酸素が結合して水になったんだ。それで、水素と酸素がいっしょになるときにエネルギーを出すんだ。でかいエネルギーが一気に放出されと爆発になる。」
犬「へえー、水素が水になちゃうなんて凄くない?」
博士「変身〜だね。忍者の術みたいに白煙が上がった。あれは水蒸気って言って、ほらやかんでお湯を沸かすと注ぎ口から白い煙がでるだろう。あれだ、あれ。」
犬「博士、でも水素はどこから来たの? うちにはないよ。」
博士「そうだな。うちと原子炉とにある物で違うものはなんだろう。原子炉にあるのは、核燃料と水と鉄とコンクリート、空気などだ。」
犬「えーと、うちの風呂には水があるし、筋トレの鉄アレイもあるし、鉄筋コンクリートでできてる。あ、うちには核燃料がないや。」
博士「核燃料が水素を出しているんだ。正確にいうと核燃料の被覆管が水蒸気と反応して出しているんだ。」
博士「被覆管の温度が1200度以上になると水蒸気を水と酸素に分解して、被覆管はジルコニウムの合金でできているんだけど、それが酸素と結合(酸化)して、水素が分離されるんだ。」
犬「使用済み核燃料ってプールの中でしょう。1200度になる訳ないでしょう。そんな熱いプール入ったことない。」
博士「そう、大気圧では水は100度で沸騰して水蒸気になってしまうから1200度になんてならないよ。でも水がなくなったらどんどん熱くなるだろう。空炊きした鍋のように。」
犬「そうか。と言うことは、水がなくなったから、水素が発生したということだ。」
博士「完全になくなったかどうかは解らないが、燃料は棒状の管のなかに納められているんだけど、かなり水の外に出なければ温度は1200度以上にならないね。」
犬「そのまま蒸発が続けば空炊きか。」
博士「そういうことだ。」
犬「でも、あの大きなプールをガスコンロで沸かしているの?」
博士「いや、違うよ。使用済み燃料自体が熱を発生しているんだ。使用済みと言ってもまだ熱を発生し続けているんだ。その先20年も30年も発生し続けるんだよ。」
犬「え、そんなに。僕、その間に寿命がきて死んじゃうね。お守りできないや。」
博士「崩壊熱って言うんだけど、燃料が姿を変えて別のものになるときにそれはそれはとてつもないエネルギーを出すんだ。」
犬「途轍もないって」
博士「1,3号機も同じ原因で水素爆発を起こしたんだけど。1号機は翌日爆発していたから、3号機の使用済みプールの2000トンと同量の水が入っていたとすると1日で2000トンが蒸発してしまったということだ。」
犬「なにそれ、すごい火力だね。」
博士「火力じゃないよ。崩壊熱っていうのはとてつもないエネルギーを出すんだ。運転中は1000トンボイラーだとすると1000トンの水、つまり50mプールの水を1時間で蒸発させてしまうんだ。それを1年間続けることができるんだよ。」
犬「よくわかんないけど、プールでちょっと休んでいるとプールの水がなくなっていて、知らずに飛び込んだら危ないね。怪我しちゃう。」
博士「そう、だから、2000トンが蒸発してしまったなんて驚くことじゃないんだ。」
犬「それで、放水を海外でセミのションペンなんて言ってるのか。でも、ちょっと言い過ぎじゃない。せめて、犬のションペンにしてよ。」
犬「格納容器の中に納められているから安全だって言っていて、水素がどこから来たのか解らなかったけど、やっと解ったよ。格納容器関係ないじゃん。」
博士「原子炉に燃料がないのに4号機が水素爆発したからね。他に考えられない。」
博士「付け加えると1−3号機の原子炉内でも炉心溶融したと言われているから、同様に水素は発生したと思うよ。」
犬「なによ、その炉心溶融って。」
博士「その前になぜ3号機の放水を優先したか。について説明するね。」

なぜ3号機の放水を優先したのか


博士「お父さん、お父さんは子供は何人いる。」
犬「4人だよ。みんなかわいいよ。」
博士「その4人が危険な状態で、みんな助けたいけど、とてもみんなを助けることが出来ない。そして、ひとりが持病を持ってたとしたら。」
犬「そりや、一番危ない子供をどうしても中心に助けてしまうよ。みんな愛しているけど。」
博士「そうなんだ。3号機はちょっと他と違う持病を持っていたんだ。具体的に言うと燃料が違うんだ。他と。」
犬「ふーん、そうなの。でも、発表では、2号機は建屋があるとか、4号機には水があるとか言ってたよ。」
博士「うん、1号機も上からの放水が可能だし、4号機の水があるという写真みたかい、なにか光る点に印をつけて水だって言ってた。素人にはとても断定できないね。」
犬「4号機が爆発を繰り返していたら、4号機が危ないのかと思ってたよ。単純に。」
博士「どの機も危ないのだけど、じゃどこからやるかと言う事になると、持病もちで最も危険な3号機からってなったんじゃないかな。」
犬「それなら、そう言えばいいじゃない。」
博士「うん。これが公表されて、将来、言われ無き差別を受けたりしたら可愛そうだと思ったのかもしれない。事実、同じ病気の子が差別されているんだ。」
犬「なんて病気なの。」
博士「プルサーマルって言うんだ。日本での造語なんだけど。」
犬「親の気持ちは複雑だけど、全ての子供が元気になって欲しいよね。」
博士「その通りだ。今、なんとか助けようと皆、必死に頑張ってるんだ。」

3号機に発生した黒煙の正体


犬「3号機から黒煙が上がったけど、あれなーに。」
博士「白煙は水蒸気と1部放射性物質などということがわかっているから避難しなかったけど、黒煙は解らないので危険を感じて退避したね。」
犬「うん。解らないものには慎重になるもん。餌のようでも触ってはすぐ逃げる。」
博士「そうだね。解らないものは怖いものなんだよ。」
犬「それで、なーにあれ。」
博士「もう一度、原子炉にあるものを考えてみよう。核燃料、水、鉄、コンクリート、空気などだ。」
犬「そうだった。核燃料以外はうちにもある。」
博士「でも、今回はうちには無いものが黒煙の元ではないんだ。」
犬「へェー。うちが燃えても黒煙でたりするしね。」
博士「蒸気はもともと無色透明だけど、急激に冷やされると白い水滴になって、空中を浮遊するんだ。」
犬「それで、白く見えるんだよね。」
博士「その通り。同じ話だと思うよ。黒煙も。」
犬「ひょっとして、ひょっとして、鉄。」
博士「鉄の融点は1300度強、沸点は2750度だ。水蒸気は、水が100度にならなくても発生しているんだよ。だから、2750度に達しなくても蒸発するんだ。混合物状態になっていると思うけどね。」
犬「そして、鉄の気体が急激に冷やされた細かな鉄粒になった。それが黒煙なの。そうなの博士。」
博士「断定はできないが他に考え難い。黒煙の発生場所もはっきりしないが、かなりの量であったから。関係者は知っているんじゃないかな。ただ、鉄が蒸発しているって、恐ろしくて言えなかったんじゃないかな。」



なぜ放射性物質がタービン建屋にあったのか


犬「1−4号機タービン建屋に水が溜まっているようだけど。今、津波により水が溜まったってようだって発表があったね。」
博士「発表を待ったいたが、この発表じゃ少し書かないといけない。津波は原子炉の1万倍の濃度の汚染された海水じゃないよ。」
犬「津波は汚染されてないよね。じゃ、どこからきたの。」
博士「びっくりしたんだけど、3月27日の朝刊に原子炉系の配管からもれた疑い、って書かれている。」
犬「そうなの。」
博士「そんな、ひ弱な設計はされてないよ。そんな4機とも簡単に漏れるようだったら、なんという非安全な設計をしたのかということになる。絶対に安全だって言っていたことをそんな簡単に専門家は覆すのかね。原子炉系からの水じゃないよ。」
犬「じゃどこから。」
博士「4号機のタービン室の汚染濃度が発表されれば更に確かなんだけど、使用済み燃料プールからだよ。4号機には原子炉には燃料棒はないからね。4号機の汚染が他と同じようであれば、使用済み燃料プールからということがよりはっきりするんだ。」
犬「え。使用済み燃料プールから溢れたの。」
博士「上から溢れちゃいないよ。底から、漏れているんだよ。」
犬「そんな。今も使用済み燃料プールに水を入れようとしてるけど、そんなことしたら、更に汚染を拡散させちゃうじゃん。」
博士「そんなことになったら、更に汚染が拡大することになるかもしれない。今の使用済み燃料プールの状況を正確に掴むことに努力すべきだ。水位も温度も報告がないよね。水は無いはずだけど。他にもいろんなデータを収集できているはずだよ。」
犬「4号機のデータを見て、もし、濃度が高かったら、原子炉系と思う人はいないよね。そこには使用済み燃料しかないんだから。犬の俺でも解るんだから、大丈夫だよね。」
博士「現場の状況は良くわからない。もっと情報が欲しいね。迅速に。でも、現場の作業がなによりも最優先だよ。そのために作業を遅れさせてはいけないんだ。大丈夫だよ。きっと。」
犬「さっき、テレビで専門家の人がこれらの物質は核分裂の結果生じる放射性物質だから原子炉から出たと考えられると言ってたよ。」
博士「え、崩壊熱って核分裂の結果発生した熱のことだよ。」
犬「なーんだ。使用済み燃料プールでも核分裂してるんだ。」

現場は、極限状態で必死に作業をしています。どうか、外乱を与えて現場に余計な労力をかけさせないでください。今が正念場なんです。

私は共産党員ではありませんが、志位委員長の会見はすばらしい。今の政府と東電の似非専門家、素人集団では力不足です。日本中の知見のある人、技術者の叡智を集めてこの問題にあたらなければ解決できません。是非、このビディオを観てください。 福島原発事故に対する提案
私も、万が一、呼んでいただければ、少しでも力になりたい。


なぜ2号機タービン建屋の汚染水の濃度が高いのか


犬「汚染水がどこから来た可能性が高いかは解ったけど、どうして、2号機の濃度が他より高いの。」
博士「それはね。いくつか理由が考えられるけど、2号機は見た目にもひとつ他の機と大きく違う点があるだろう。」
犬「2号機の原子炉建屋は、まだ、そのまま残っているから目立つよね。他の機は爆発で壊れてしまっている。テレビでみる説明のために作られた模型や図でもすぐわかるよね。」
博士「そう、2号機は水素を逃がす穴を建屋上部に開けたから水素爆発を免れたんだ。」
犬「3号機の爆発が一番凄かったね。噴煙が高々と上がった。その次は1号機だ。予測できずに怪我人がでてしまった。4号機は何回か爆発したよね。」
博士「その爆発は水素が軽いから、上部に集まっていたから、天井やクレーンまで吹っ飛んでしまったよね。そんな爆発があったら、上部階かな?にある使用済み燃料もこわれってすっ飛んだとしても不思議はないよね。」
犬「建屋上部にあった使用済み燃料も爆発によって1部飛んでしまったかもしれないんだ。」
博士「あの爆発を見たら、考えられる。燃料だけじゃなく、プールの破損もしたかもしれない。」
犬「ひょっとして、燃料が爆発で飛散していないから2号機の汚染水の濃度が高くなっていると言うの。」
博士「他にも、プールへの注水量や、放水量なども関係していると思う。タービンの汚水は、プールへの注水と放水の合算だろうから。2号機は注水しかしていないからね。」
犬「それじゃ、爆発でかなり放射性物質が飛んだということだ。」
博士「それを示すのが、最近発表された、原発を中心に北西と南西に伸びた等高線のように書かれた汚染分布図だ。」
犬「ああ、見た、見た、汚染区域が30km圏内をはみ出していた。」
博士「爆発の汚染地域は風向きによって決まるといってもいい。風下方向に帯状に遠くまで広がっていくんだ。」
犬「わかった。つまり、少なくとも2回、原発地域に北東の風が吹いていた時と南東の風が吹いていた時に水素爆発したといことか。」
博士「その通り、だから、「原発付近の風速計が壊れていてわかりません。」って言ってた気象庁に、早く修復してくれって、願っていたはずだよ。とっても重要な情報なんだ。」
犬「風が海に向かって吹いていれば、被害は無いけど、こっちに向かっていたら、その流れの帯から逃げ出ろということか。」
博士「流石お犬さん、逃げ足が速いし、賢い。ベントの際の放出量は微量だから、爆発の時だけ気をつければいいよ。」

お知らせ
・2011/12/21 初期に書かれた文章を復活
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著者のクリス・アンダーソンは米『WIRED』誌の編集長であり、最近よく耳にするようになった「ロングテール」というコンセプトの提唱者。  この人が「フリーミアム」という「無料経済(?)」の理屈を説明してゆくというのがこの本の趣旨なのだが、ビジネス書/経済書というよりも、過激に変容し続けている現在の商業的価値基準を解説するジャーナリズムの本として面白い。そして日々体験しているリアリティと密接にリンクしたところにあるサイバーパンク的世界を描いた面白い作品でもある。

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